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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「赦し」 シスター入江純子

「私たちの負い目をゆるして下さい。私も人をゆるします」

気候変動によって経験したことのない暑い夏休みを過ごしましたね。その過酷さの中で、学院祭に向かって準備に忙しい日々だったことでしょう。Be One 万里一空 (一つの目標に向かって努力し続けること)の目標を一人ひとりそれぞれの場で自分を磨いたことでしょう。

誰もが同じ空のもとに恵みをいただいて生きています。とんでもない暑い気温、猛烈な台風の雨と風により大きな被害を受けられた人が多くおられます。今の自分にできることは何でしょうかと心を添えて考える存在であってほしいと思います。

9月1日は 台風一過のよく晴れたお天気をいただきました。シスターは気持ちを込めて準備された学院祭に参加させていただきました。夏休み中、踊りまくっていた人たちのダンスでは多くの人によろこびと力を与えました。カレーライスなどの食事、クラスの展示などにBe Oneを感じました。

またオリンピック、パラリンピックなど世界のトップを目指している人たちの競い合う精神力、力量に、持っている力の限界に挑む選手たちの姿に感動いたしました。

その中で私の印象に残っていることは、「不可解敗戦の永山 ガリゴスからの謝罪」という記事でした。永山選手は柔道男子60キロ級の準々決勝で不可解な敗戦をしました。試合相手のガリゴスが絞め技を仕掛けて、審判から「待て」がかかり、永山は力を抜いた。技は解かれず、永山は意識を失って一本負けとなりました。日本柔道連盟が抗議をしましたが、判決は変わらなかった。相手から謝罪を受けた永山選手は「オリンピックの舞台で彼と全力で闘えたことを幸せに思います。誰が何と言おうと私たちは柔道ファミリーです」と応えられました。

今回のテーマは「赦し」です

この箇所はあなたたちが良く知っている「主の祈り」です。イエス様が弟子に教えられたものです。

「私たちの罪をおゆるし下さい。私たちも人をゆるします」とあります。これは、私が罪をおかしたものを私がゆるすのに比例して、私の罪をゆるして下さい、 という祈りです。神さまからゆるされるためには、相手をゆるさなければならないということですね。ゆるすとは、理解すること、忘れること、愛することです

       誰かを愛するとは、

       思った通りにならない相手をゆるし、

       受け入れるということ。

       自分を愛するとは、

       思った通りにならない自分自身をゆるし、

       受け入れるということ。

       愛するとはゆるすこと、

       ゆるすとは愛することなのです。

シスターのひとこと

「誰が何と言おうと私たちは海星ファミリーです」と大きな愛をもって胸をはって人をゆるせる私になりたいですね

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